20年目の真実—「抱え込み介護」の末に破綻した親子の叫びと、2026年・超高齢社会が直面する絶望の現在地
時が流れ、2026年を迎えた現代の日本。私たちは超高齢社会の最前線に立っている。医療技術の進歩で平均寿命が延びる一方、重度の認知症患者や要介護者は急増を続けている。制度上の支援策は増えたものの、現場のケアマネジャーや福祉担当者が抱える負担は限界に達しているのが実情だ。
とりわけ深刻なのは、「隠れ介護」の増大だ。企業で働きながら密かに親の介護を抱え込み、疲弊していくビジネスパーソンは後を絶たない。介護離職による収入途絶、SNSやネットの普及に伴う情報過多と孤立感。周囲にSOSを出せないまま「家族だけでなんとかしなければ」と思い込む構造は、20年前と何一つ変わっていない。核家族化と地域コミュニティの崩壊が進んだ今の方が、むしろ孤立の深度は増している。