愛知ダム貯水率が危険水域!宇連・矢作の最新状況と給水制限の真相
「愛知県内の主要ダム貯水率に異変があるのではないか」とささやかれる背景には、過去に県内を襲った壊滅的な渇水の記憶と、近年の降水パターンの乱れが重なっている点があります。とりわけ東三河住民の脳裏に焼き付いているのが、2019年5月に発生した「宇連ダム貯水率0%」の衝撃です。
当時、冬から春にかけての雨不足により、宇連ダムは完全に底をつき、湖底に沈んでいた旧飯田線の橋梁や集落の遺構が完全に露出しました。この事態を受けて豊川用水取水制限は最大で農業用水35%、水道・工業用水15%まで引き上げられ、豊橋市や田原市の農業、精密機械工場は非常用給水車や地下水ポンプの総稼働を強いられました。
当時の記録および平成6年(1994年)の「列島大渇水」と現行の状況を比較した客観データが以下の通りです。
過去の統計を検証すると、愛知県内の渇水は「梅雨入り前の5〜6月」または「降雪が少なく乾燥する1〜3月」に端を発するケースがほぼ100%を占めます。気象庁の長期予報で太平洋側の降雨量が平年並み、もしくはやや低めと予測された瞬間、現場の水管理担当者が極度の緊張状態に入るのは、こうした生々しい過去の爪痕があるからに他なりません。