赤木圭一郎と美輪明宏、魂の交友録 昭和の伝説と知られざる素顔
赤木圭一郎の存在感は、共演者や同世代のスターにとどまらず、時代の知性を代表する文化人をも虜にした。文豪・三島由紀夫もまた、赤木の持つ無垢な佇まいと哀愁に強い関心を寄せた一人である。三島は美輪明宏とも深い親交があり、当時のサロン文化の中では映画や芸術をめぐる濃密な対話が繰り広げられていた。
また、日活アクション映画の絶対的エースであった石原裕次郎の背中を追いかけながらも、赤木は独自のアクションスタイルと影のある演技を確立していった。裕次郎のダイナミックな陽の魅力に対し、赤木の持つ陰の魅力は、日活株式会社の黄金期をより重厚で多彩なものへと押し上げたのである。