池脇千鶴のグラビアが今再評価される理由|伝説の写真集と現在を追う
池脇千鶴の芸能史における最初の金字塔は、1997年の第8代「三井のリハウス」リハウスガール選出です。宮沢りえをはじめ数々のスターを輩出した名門CMオーディションにおいて、約8,000人の応募者の中から市川準監督の目に留まり、グランプリを射止めました。
関西出身の彼女が持つ素朴な愛らしさと、どこか影を帯びた眼差しは、当時のテレビ業界に強い衝撃を与えました。市川監督は彼女の映画デビュー作となった『大阪物語』(1999年)の現場について、「彼女はカメラの前で嘘をつかない。演技をしようとせず、その場に生きている」と高く評価していました。
この時期に刊行されたのが、ファースト写真集『tesoro』(1999年、撮影:野村佐紀子)です。一般的なアイドル写真集の定番である南国リゾートでの健康的なビキニカットとは趣を異にし、少女から大人の女性へと移ろう揺らぎを、陰影豊かなモノクロと自然光で見事に切り取っています。当時撮影された水着画像やグラビアカットの数々は、あざとさのない無垢な佇まいゆえに、現在でもグラビア史に残る傑作として語り継がれています。