古畑任三郎の歴代犯人キャスト総まとめ!神回と完全犯罪トリックの真相
『古畑任三郎』の醍醐味は、犯人たちが張り巡らせた「完璧に見える偽装工作」が、古畑の些細な違和感への着目からドミノ倒しのように崩壊していくサスペンスにあります。
例えば第1シーズン第4話「殺しのファックス」では、笑福亭鶴瓶演じる推理作家が、妻の狂言誘拐を装って自宅からファックスを送信するアリバイ工作を構築しました。しかし、「感熱紙ファックスの印字特性」という当時の最新機器の盲点を突かれ、自らが仕掛けた罠に落ちることになります。
また、第3シーズン第5話「再会」で津川雅彦演じる安斎亨は、古畑自身をトリックの証言者に仕立て上げるという前代未聞の計画を実行しました。自らの命を絶つことで古畑に生涯消えない敗北感を植え付けようとしたこのエピソードは、トリックの巧妙さだけでなく、動機に潜む人間の業と歪んだ執着が生々しく描かれた傑作です。
さらに、1996年のスペシャル第2弾「しばしのお別れ」に登場した山口智子演じる生け花講師・二葉鳳翠の回では、乾杯の瞬間に毒を盛る華麗な手口とともに、女性としての誇りと哀哀たる覚悟が描かれ、犯人に深い同情を寄せた視聴者も少なくありませんでした。