大人の扁桃腺手術で後悔?激痛や後遺症リスクと入院費用の全真相
痛みに加えて決して軽視できないのが、手術に伴う合併症と後遺症のリスクです。口蓋扁桃摘出術は基本的に全身麻酔下で行われます。全身麻酔自体によるアレルギー反応や誤嚥のリスクに加え、挿管チューブによる喉の違和感や声のかすれが一時的に残ることがあります。
なかでも医療現場が最も警戒するのが術後出血(後出血)です。統計上、手術を受けた患者の1〜5%程度に発生するとされており、最も起こりやすいのは血管が露出するかさぶた脱落期の「術後7日〜10日目」です。大人のかさぶたは厚く、剥がれる際に太い血管が傷つくと口から大量の鮮血を吐き出す事態に陥ります。出血が止まらない場合は、緊急で止血処置や全身麻酔下での再手術が必要になるケースもあります。
また、手術後に「食べ物の味が変わった」「塩味や甘みを感じにくい」といった味覚障害の後遺症を訴える人も一定数存在します。これは手術中に舌を専用の器具(舌圧子)で長時間圧迫して神経が一時的に麻痺することや、傷の治癒過程での亜鉛消費が関係しています。ほとんどの場合は数週間から3か月程度で自然軽快しますが、まれに半年以上違和感が残るケースもあるため事前の理解が欠かせません。