「大事をとって」の本当の意味と使い方|ビジネスメール返信マナー
そもそも「大事をとって」とはどのような事態を指す表現なのか。言語学的なルーツを辿ると、重大な事態や致命的な失敗を引き起こさないよう、事前に予防措置を講じる動作を意味している。事態が悪化する前に自発的にブレーキを踏む、という前向きなリスクヘッジのニュアンスが根本にあるのだ。
日本の辞書編纂に多大な貢献を果たした新村出の遺産を継ぐ『広辞苑第七版』を開くと、本フレーズは「万一の事態に備えて慎重に行動する」「無理をせず大事に至らないよう養生する」といった文脈で定義されている。決して怠惰や逃避を意味するものではなく、先々の大きな損失を防ぐための英断を指す言葉であることが確認できる。