大相撲の神技職人「床雄」とは?伝説の大銀杏と現在の真相を徹底解説

大相撲の神技職人「床雄」とは?伝説の大銀杏と現在の真相を徹底解説について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

相撲ファンであっても、裏方の呼称には詳しくない方が少なくありません。「床雄」の正しい読み方は「とこゆう」です。大相撲の床山は、入門すると親方や先代から「床」の字を冠した職人名(床山名)を授かります。床雄という名には、相撲界の歴史を彩る雄大な技術を継承してほしいという願いが込められていました。

相撲界の門を叩いた床雄の経歴は、決して平坦な一本道ではありませんでした。入門後は、朝早くから力士たちの稽古を見守りつつ、兄弟子たちの厳しい指導のもとで髪を梳かす基礎訓練に明け暮れました。所属部屋としては、かつての名門・押尾川部屋で長年腕を磨き、その後の部屋閉鎖に伴って阿武松部屋へと転属。所属環境の変化という荒波を経験しながらも、道具の手入れを一日たりとも欠かさず、黙々と自らの技術を高め続けました。

床山は日本相撲協会の協会員でありながら、土俵に上がって脚光を浴びることはありません。しかし、本場所の支度部屋において、床雄の前に座る力士たちは誰もがその背中に深い敬意を払っていました。寡黙に櫛を動かし、力士の頭の形や毛質、当日の体調まで瞬時に指先で把握する洞察力こそが、床雄を名職人たらしめた原点でした。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest