単なる境界線から「スマートインフラ」へ:2026年、日本の道路における中央分離帯の劇的な変貌と知られざる課題
全国の主要国道や高速道路を中心に普及し始めているのが、太陽光発電パネルと高密度の低木緑化を融合させた次世代型の設計だ。道路の中央部は日照を遮る構造物が少なく、発電効率に優れる利点がある。特に首都圏や近畿圏の外郭環状道路では、中央の防護用壁面にフレキシブル型の薄膜ソーラーシートを敷き詰め、付近の道路照明や標示板の電力を自給自足する取り組みが実用化段階に入った。
「路肩に比べて落石や泥跳ねの影響を受けにくく、一定の安定した日照が得られる」と、道路技術研究所の専門家は語る。さらに、パネルの下部には耐乾性に優れた常緑低木や多年草が植えられ、反射光の抑制と路面温度の上昇防止という二重の効果を生み出している。無機質だったグレーの帯が、エネルギーを生み出す緑の絨毯へと生まれ変わりつつある。