ドラゴン・タトゥーの女、続編が消えた本当の理由とは?
ドラゴン・タトゥーの女、続編が消えた本当の理由とは?の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。
本作の物語を支配しているのは、スウェーデン北部の孤島ヘーデビーを領地とする名門財閥「ヴァンゲル一族」の血塗られた歴史です。40年前に忽然と姿を消した少女ハリエットの失踪事件を軸に、歪んだ血族の人間関係が複雑に絡み合っています。
物語の起点となるのは、一族の元総帥であるヘンリック・ヴァンゲルです。彼は、毎年自らの誕生日に贈られてくる「押し花」が失踪した愛弟子ハリエットからのメッセージ、あるいは彼女を殺害した犯人からの挑発であると信じ、大物実業家ヴェンネルストレムへの名誉毀損裁判で敗訴し失意の底にあった社会派ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストに真相究明を依頼します。
その調査を加速させるのが、卓越した情報収集能力とハッキング技術を持ちながら、国家の後見制度に虐げられてきた天才ハッカーのリスベット・サランデルです。ミカエルとリスベットという、社会的立場も性格も対極にある2人が手を組むことで、ヴァンゲル家の家系図に隠された戦慄の事実が浮き彫りになっていきます。
島に暮らす親族は、親ナチズムの過去を持つ兄妹、偏屈な隠遁者、冷徹な経営者など曲者揃い。調査が進むにつれ、ハリエットの失踪は単なる家出や突発的な事故ではなく、旧約聖書レビ記に記された処刑宣告を模倣した、数十年に及ぶ連続女性惨殺事件と一本の線で結びついていきます。