ドラマ『素顔のままで』再放送されない理由と衝撃結末!キャストの現在
第12話(最終回)は、日本のテレビドラマ史上に残る涙のクライマックスとして知られています。物語終盤、カンナは愛した一成の子どもを身ごもりますが、同時に母体にかかわる重い心臓疾患を抱えている事実が判明します。周囲から中絶を強く勧められるなか、カンナは「この世に生を受けた小さな命を守り抜く」と固く決意しました。
優美子は、自分のすべてを投げ打ってカンナの出産を支える覚悟を決めます。2人の献身的な看病生活を経て、カンナは病院の分べん室で激痛に耐え、無事に元気な女の子を出産しました。しかし、母体に残された体力は限界に達していました。
生まれたばかりの赤ん坊を抱き、涙を流す優美子に向かって、カンナは最後の力を振り絞り「優美子、私の子どもを育てて……」と言い残します。2人の手が固く握り合わされ、カンナは優美子の腕の中で静かに息を引き取りました。
エピローグでは、数年の歳月が流れた光景が描かれます。母親となった優美子は、すくすくと育ったカンナの娘と手をつなぎ、穏やかな日差しが降り注ぐ並木道を歩いていました。ふと足を止め、空を見上げてカンナの面影を重ねる優美子。2人で過ごしたアパートの思い出、そしてビリー・ジョエルの切ないメロディが重なり、物語は静かな感動とともに幕を閉じます。男女の恋愛成就をゴールとせず、他者の遺児を育てる決断によって魂を継承するラストは、従来の月9の文法を大きく塗り替えるものでした。