非通知電話はなぜかかってくる?発信元の正体と応答リスク・遮断術
インターネット上には、非通知着信に関して多くの都市伝説や誤情報が蔓延しています。代表的な誤解が「特定の裏コマンドを入力すれば非通知の相手を特定できる」「特殊なアプリを使えば相手の電話番号が表示される」という言説です。
技術的にも法制度上も、非通知電話誰から特定できるかという問いに対する答えは、一般の個人レベルでは「完全に不可能」です。日本の電気通信事業法第4条に定められた「通信の秘密」に基づき、発信者が「184」をダイヤルするなどして非通知を選択した場合、通信事業者の交換機は受信側の端末に対して発信者電話番号情報(CLI)を遮断して送信します。端末側には最初から相手の番号データが届いていないため、どのようなアプリや機器を導入しようとも、画面上に相手の番号を復元することは不可能です。
通信キャリアの基幹ログには発信元の情報が記録されていますが、このログは厳格な法的保護下にあります。個人が開示を求めても通信事業者が応じることはありません。唯一特定が可能なのは、ストーカー規制法違反や脅迫、恐喝などの刑事事件として立件され、裁判所の令状を持った警察が捜査関係事項照会を行った場合に限られます。
また、「非通知着信に対してワン切りで折り返せば、相手の番号が暴けるのではないか」と考える人がいますが、これは通信の仕組み上あり得ないだけでなく、自ら危険に飛び込む行為です。非通知履歴に対して折り返し発信を試みると、アナウンスで接続不能が告げられるか、不正な転送システムを経由して高額な通話料を請求される詐欺回線へ誘導されるリスクすら存在します。番号を隠してアプローチしてくる相手に対して、自らアクションを起こすことは百害あって一利なしです。