伏龍の真実|諸葛孔明の故事から旧海軍の極秘特攻兵器まで徹底解剖の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
本土決戦に向けた各種特攻兵器の中でも、伏龍はその特異性と危険度において際立っていました。当時の主要な水上・水中特攻兵器との比較データから、伏龍がいかに過酷な運用を前提としていたかが浮き彫りになります。
特攻兵器名主兵装・構造作戦行動域・航続性実戦投入と戦果の実態伏龍(人間機雷)五式撃雷(炸薬15kg)付き棒、呼気再循環式潜水具水深5〜7mの海底(徒歩移動、潜水持続約2〜5時間)実戦投入前に終戦。訓練中の事故による殉職者が多数発生回天(人間魚雷)九三式酸素魚雷改造、炸薬1.55t外洋(母艦潜水艦から発進、射程数十km)太平洋各地で実戦投入。米給油艦などを撃沈するも搭乗員戦死多数震洋(特攻艇)木製小型モーターボート、艇首に炸薬250〜300kg沿岸部・港湾周辺(水上滑走、航続距離約100海里)フィリピン、沖縄等で実戦投入。多数の戦死者を出し一定の損害を与える海龍(特殊潜航艇)有翼特殊潜航艇、魚雷2本+艇首自爆用炸薬600kg沿岸・防備海域(水中速度約10kt、航続力約40海里)本土決戦用に大量配備されるも、実戦出撃前に終戦を迎える
表から明らかなように、伏龍は「乗物」ですらなく、「生身の兵士が海底を歩いて爆薬をぶつける」という、極めて原始的かつ絶望的なアプローチでした。物理的な防護装備は薄い潜水服のみであり、仮に敵艇を爆破できたとしても、至近距離での爆圧によって隊員自身の生存確率は完全にゼロでした。
木村 陽翔
テックライター兼ウェブディレクター
デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。