2006年甲子園の熱闘!早実対駒苫の再試合とハンカチ世代の現在
この伝説的な投げ合いにおいて、両エースの肉体と精神は極限状態に達していました。大会通算で斎藤投手は7試合69イニング・948球を投げ抜いており、投球数制限が議論される現代の高校野球では考えられない鉄腕ぶりを見せています。
一方の田中投手は、大会前から体調不良や胃腸炎に悩まされ、万全とは言えないコンディションでした。香田誉士史監督は田中の疲労を考慮し、決勝の初戦では先発を回避。しかし、ビハインドの展開から田中投手を投入せざるを得ず、そこからギアを上げた田中投手が150キロ超の剛速球と切れ味鋭いスライダーで早実打線をねじ伏せました。
延長15回の終盤、両投手の球速は落ちるどころかむしろ上がり、魂の叫びのような直球勝負が続きました。極限の疲労の中で笑顔を見せながら投げ合うふたりの姿は、単なる勝ち負けを超えた「純粋なスポーツの美しさ」として列島を揺さぶりました。