パルクールとは?アクロバットとの決定的な違いと五輪落選の真相を徹底解剖

パルクールとは?アクロバットとの決定的な違いと五輪落選の真相を徹底解剖について詳しく解説いたします。最新の情報をご確認ください。

パルクールの起源は、20世紀初頭のフランス海軍将校ジョルジュ・エベールが提唱した自然体育法「メトード・ナチュレル(Méthode Naturelle)」にまで遡ります。自然環境の中で走る・跳ぶ・登る・這う・持ち上げるといった人間の根源的な運動能力を総合的に高め、「役に立つために強くなる(Être fort pour être utile)」という哲学を掲げたこの訓練法は、やがてベトナム戦争を生き抜いたフランスの消防士レイモン・ベルへと受け継がれました。

この実践哲学を現代の都市空間へと昇華させた人物こそ、レイモンの息子であるダヴィッド・ベル(David Belle)です。1980年代後半から1990年代にかけて、パリ郊外の町リス(Lisses)で育ったダヴィッドは、幼馴染のセバスチャン・フォーカンら仲間とともに、建物の壁や手すり、階段を自然界の障害物に見立てて克服する遊びを始めました。彼らが結成した集団が伝説的グループ「ヤマカシ(Yamakasi)」であり、ダヴィッドらが追求した鍛錬法が、障害物コースを意味する「Parcours du combattant」に由来する「パルクール(Parkour)」と名付けられたのです。

その後、映画『YAMAKASI』(2001年)の世界的大ヒットや、ダヴィッド・ベル自らが主演を務めた映画『アルティメット(原題:Banlieue 13)』(2004年)の公開により、パルクールは一気にグローバルカルチャーへと変貌を遂げました。創始者ダヴィッド・ベルとヤマカシの元メンバーたちは、現在も映画のスタント指導や各国のワークショップ、青少年の自立支援プロジェクトに携わりつつ、過度な商業化に対して「パルクールの本質は移動の規律と自己規律(ディシプリン)にある」と訴え続けています。

関連記事