韓国史上最悪の闇「兄弟福祉院」国家主導の惨劇と未公開資料の全貌
1987年、一人の若き検事が偶然にも施設での不正と凄惨な実態を発見し、ガサ入れに踏み切った。だが、捜査の手を待っていたのは政権上層部からの露骨な圧力だった。軍事政権の威信を守るため、事件のスケールは極限まで小ぢんまりと歪められる。
検察や警察、地元行政が結託した隠蔽工作により、朴仁根に対する裁判の容疑は業務上横領や建築法違反などにすり替えられ、暴行や監禁の罪は不問に付された。刑期もわずか数年で終わり、彼の莫大な資産が没収されることもなかった。事件の深層に迫ろうとする新聞やテレビの調査報道も強権的な検閲によって阻まれ、国家犯罪の真実は長きにわたり闇の中に閉じ込められることとなったのである。