「素通りされる県庁所在地」からの大逆転。2026年、前橋駅周辺で一体何が起きているのか?
「なぜ高崎と同じ道を歩まなかったのか」。その答えは、前橋が選んだ潔いポジショニングにある。新幹線が停まるビッグターミナルとして商業の巨大化を推し進めた高崎に対し、前橋駅側は「文化と居住性」に特化する道を選んだ。
両駅間はJR両毛線でわずか約10分。この距離感こそが奏功した。東京へのアクセスという利便性は高崎に任せ、前橋駅周辺は「暮らす場所」「じっくりカルチャーを育む場所」としての質を極限まで高めた。結果として、利便性と文化的な豊かさを両立させたい30代〜40代のクリエイティブ層が、こぞって前橋へ拠点を移す現象が起きている。