架空の大学が社会を揺らした真相 国際信州学院大学とネットの病理
この架空の大学が一躍、社会問題としてクローズアップされたのは2018年春のことだ。「国際信州学院大学の職員」を名乗るアカウントが、長野県安曇野市のフレンチレストランで50人分の予約を当日キャンセルしたという投稿がX(旧Twitter)上で爆発的に拡散した。これが世にいう安曇野フレンチドタキャン騒動である。
飲食店の被害に同情した一般ユーザーが怒りの声をあげ、まとめサイトが検証なしにこぞって記事化。テレビの報道番組までが裏付けを取らずにこの「事件」に飛びつく事態へと発展した。怒りの感情が先行した結果、存在もしない大学の架空の職員に対するバッシングが現実世界で吹き荒れるという、極めて歪なフェイクニュース被害が発生したのだ。