術後合併症の危険な前兆を見逃すな!命を守る発症時期と対処法を徹底解説
術後合併症には、それぞれ起こりやすい術後合併症の発症時期のピークが存在します。時間の経過に応じたリスクを把握しておくことで、観察の焦点を絞ることができます。
手術当日〜術後24時間(超急性期):麻酔の影響による気道閉塞や低血圧、術後出血、無気肺(肺の一部が虚脱する状態)が多発します。
術後2日〜3日目(急性期):肺合併症や深部静脈血栓症のリスクが高まるほか、高齢者の術後せん妄がピークを迎えます。せん妄は環境の変化や術後ストレス、睡眠障害、薬剤の影響によって幻覚や見当識障害(時間や場所がわからなくなる状態)、興奮状態に陥るもので、点滴の自己抜去や転倒のリスクを著しく高めます。
術後4日〜7日目(亜急性期):創部の細菌繁殖による手術部位感染(SSI)や縫合不全が顕在化しやすいタイミングです。退院直前や退院後に創部が赤く腫れる、膿が出る、微熱がぶり返すなどの術後感染症の症状が現れるケースも少なくありません。退院後も体温測定と創部の自己観察を継続することが不可欠です。