アジルバとアムロジピン配合剤の真実!ザクラスが選ばれる理由と注意点
高血圧治療において、日本高血圧学会のガイドライン(JSH)が提唱する厳格な降圧目標(診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHg未満など)を単一の薬剤だけで達成できる割合は、全体の4割程度にとどまります。そこで不可欠となるのが、作用の異なる薬剤を組み合わせる多剤併用療法です。その代表格として高血圧治療における配合剤の処方理由の筆頭に挙げられるのが、アジルサルタン・アムロジピンベシル酸塩を組み合わせた「ザクラス配合錠」です。
アジルバ(一般名:アジルサルタン)は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のなかでも受容体との結合力が極めて強く、24時間にわたって持続的かつ強力な降圧力を発揮します。一方のアムロジピン(一般名:アムロジピンベシル酸塩)は、血管平滑筋のカルシウムチャネルを遮断して末梢血管を強力に拡張させる、世界標準のカルシウム拮抗薬(CCB)です。
この2成分を合剤化することで、アジルバ・アムロジピン配合剤の効果は単なる足し算以上の相乗効果を生み出します。レニン・アンジオテンシン系阻害による血管収縮の抑制と、血管平滑筋の直接拡張という二重のアプローチが同時に働くため、早朝高血圧や夜間高血圧を含む血圧変動を極めてフラットに抑制することが臨床試験でも実証されています。