豚カシラ焼肉はどこの部位?硬くならないプロ直伝の焼き方と絶品タレを徹底解説
豚カシラを語る上で絶対に外せない聖地が、埼玉県東松山市です。東松山市では古くから「やきとり」と注文すると、鶏肉ではなく「炭火で香ばしく焼き上げた豚カシラ串」が提供される独自の食文化が根付いています。昭和30年代、安価で栄養価の高い豚カシラ肉を美味しく食べてもらおうと、地元の屋台店主たちが考案したのが始まりとされています。
そして、この東松山スタイルを決定づけているのが、食べる直前にハケでたっぷりと塗りたくる東松山やきとりの辛味噌だれです。ピリッとした唐辛子の刺激、熟成味噌のコク、そしてガツンと効いたにんにくの風味が、淡白かつ力強いカシラの旨味と神がかり的な調和を見せます。
精肉店や地元老舗の配合を徹底研究して導き出した、家庭で手軽に作れる本格「東松山風・辛味噌だれ」の黄金比率は以下の通りです。
- 信州味噌(白つぶ味噌):大さじ3
- 赤味噌(八丁味噌または仙台味噌):大さじ1(ブレンドにより深みが出ます)
- 一味唐辛子または粉唐辛子:小さじ1〜2(好みに応じて調整)
- すりおろしにんにく:大さじ1(ケチらず多めに入れるのが鉄則)
- 本みりん:大さじ2
- 日本酒:大さじ1
- ごま油:小さじ1
- 砂糖:小さじ1/2
小鍋にみりんと酒を入れてひと煮立ちさせアルコールを飛ばした後、弱火にして味噌、唐辛子、砂糖を加えて練り上げます。火を止めて粗熱が取れたところで、おろしにんにくとごま油を混ぜ合わせれば完成です。密閉容器に入れて冷蔵庫で1〜2日寝かせると、角が取れて驚くほどまろやかで奥深い味わいへと熟成します。塩焼きにしたカシラにこの味噌をたっぷりつけて頬張れば、自宅のリビングが一瞬で昭和の銘酒場へと早変わりします。