三菱Ufj銀行の口座解約は来店不要?アプリ手続きの落とし穴と全手順
口座解約を検討する際、手元に当時の契約アイテムがすべて揃っている人ばかりではありません。引越しや断捨離によって通帳や届出印を紛失している場合の具体的対処法を整理しました。
1. 印鑑なし(届出印紛失・印鑑レス口座)の場合
近年開設した「スマート口座(Eco通帳・印鑑レス口座)」であれば、もともと印鑑の登録が存在しないため、印鑑なしのままアプリでも店頭でも問題なく解約可能です。一方、過去に印鑑を登録した紙通帳口座で届出印を紛失している場合でも、かんたん手続アプリ経由であれば印鑑の押印がそもそも不要であるため、キャッシュカードと暗証番号、本人確認書類さえあれば解約を突破できます。窓口で解約する場合は、印鑑紛失の届け出を同時に行う必要があるため、新しく登録するための認印と顔写真付き本人確認書類を持参してください。
2. 通帳を紛失している場合
紙の通帳が見当たらない場合も、かんたん手続アプリからの解約が最も有利です。アプリ解約では通帳原本を銀行に返却する必要がなく、手続き完了後に手元の通帳やカードを自身でハサミを入れて破棄する規程となっているため、通帳紛失による追加再発行手数料(通常1,100円程度)を請求される心配がありません。窓口で解約する際に通帳を紛失している場合は、窓口備え付けの紛失届を記入することで解約に対応してもらえます。
3. 代理人による解約手続き
名義人本人が海外赴任中、重病、あるいは高齢で認知機能が低下しているなど、本人が手続きできない場合はどうすべきでしょうか。三菱UFJ銀行では、原則として口座解約は「本人による手続き」を厳格に定めています。しかし、やむを得ない事情がある場合に限り、店頭窓口にて代理人手続きが認められます。この場合、以下の書類が必須となり、事前審査に時間がかかります。
- 名義人本人が直筆で署名・押印した委任状(銀行所定フォーマット推奨)
- 名義人の本人確認書類原本(コピー不可)
- 代理人自身の公的本人確認書類(顔写真付き原本)
- 名義人の通帳、キャッシュカード、届出印
- 本人が来店できない客観的理由を証明する診断書や入院証明書(状況に応じて要求)
名義人が認知症等で判断能力を喪失している場合は委任状自体が無効となるため、家庭裁判所を通じた成年後見制度の利用が前提となります。成年後見人が解約を行う際は、登記事項証明書と後見人の実印・印鑑証明書を持参のうえ窓口へ相談してください。
4. 10年放置された休眠口座と未利用口座管理手数料
長期間放置された口座には、制度上の異なる2つのトラップが待ち構えています。
第1に、未利用口座管理手数料です。三菱UFJ銀行では2021年7月1日以降に新規開設された普通預金口座を対象に、最後の預入れ・払戻しから2年以上利用がない場合、年間1,320円(税込)の手数料を徴収しています。残高が1,320円未満の場合は残高全額が引き落とされ、口座は自動的に解約されます。なお、2021年6月30日以前に開設された既存口座については、この管理手数料の対象外となっています。
第2に、休眠預金等活用法に基づく休眠口座です。開設時期にかかわらず、10年間入出金などの取引が行われていない口座は「休眠預金」として預金保険機構へ移管されます。ただし、休眠預金に移管された後であっても権利が消滅するわけではありません。通帳やキャッシュカード、本人確認書類を持って店頭窓口へ赴けば、元金と利息の払い戻しおよび解約手続きが法的に保障されています。