中心静脈圧(Cvp)の基準値と異常原因|看護師が知るべき測定の全知識
Q1:CVPの単位である「cmH2O」と「mmHg」はどう使い分けるのですか?
A1:古典的な水柱マノメーター(液面計)を用いる場合は液面の高さをcmで測るため「cmH2O」を用います。現在主流の血圧トランスデューサーを介して生体情報モニターに波形表示させる場合は「mmHg」が多用されます。「1 mmHg = 1.36 cmH2O」となるため、施設ごとの設定単位を確認し、統一したスケールで記録・申し送りを行うことが大切です。
Q2:人工呼吸器を装着している患者のCVP測定で気をつけるべき点は?
A2:人工呼吸器の陽圧換気、特に終末呼気陽圧(PEEP)は胸腔内圧を上昇させ、CVP測定値を実態より高く押し上げます。PEEP値が高い患者では、真の循環血液量よりも過大評価しやすいため、心エコー検査による下大静脈(IVC)径の呼吸性変動や一回拍出量変化率(SVV)などを組み合わせた複合的なアセスメントが推奨されます。
Q3:CVP測定のゼロ点が数センチずれると、どれくらい数値に影響しますか?
A3:トランスデューサーのゼロ点位置が心臓の基準面(静脈軸)より1.36 cm高くなると測定値は約1 mmHg(1.36 cmH2O)低く測定され、逆に基準面より低くなると高く測定されます。CVPの正常幅はわずか数mmHgと非常に狭いため、わずか数センチの位置ズレが重大な治療判断ミスに直結します。患者の体位変換を行うたびにゼロ点の再調整を行ってください。