もう迷わない「及び」「並びに」の使い分け|公用文・契約書の階層ルールにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
並列接続詞(AND)である「及び・並びに」と対をなすのが、選択的接続詞(OR)である「又は・若しくは」です。さらに、文と文をつなぐ接続詞「また」との境界線も整理しておく必要があります。
接続詞論理的意味階層ルール・使用優先順位典型的な使用例及び並列(AND)最小の単位をつなぐ(第1階層)氏名及び住所並びに並列(AND)「及び」で結ばれた要素を束ねる(第2階層以上)氏名及び住所並びに電話番号又は選択(OR)最大の単位をつなぐ(第1選択)書面又は電磁的記録若しくは選択(OR)「又は」の内部でさらに選択肢を分ける(第2選択以下)(書面若しくは電磁的記録)又は口頭また(又)文の接続・添加独立した文章同士を接続する(語句の並列には原則使わない)本件を承認する。また、付随費用は甲が負担する。
ここで極めて重要な注意点があります。並列の「及び/並びに」は【小さな単位=及び、大きな単位=並びに】という順序ですが、選択の「又は/若しくは」は【大きな単位=又は、小さな単位=若しくは】となり、階層の上下関係が完全に逆転します。この「又はと若しくはの違い」と「及びと並びにとまたの違い」を取り違えないよう配慮が必要です。
小林 直樹
トレンドリサーチャー
シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。