進撃の巨人「女型の巨人」の正体と真実|アニの結末と結晶化の謎を解剖
九つの巨人はそれぞれ尖った特性を持っていますが、その中にあって女型の巨人の最大の武器は、あらゆる状況に適応可能な「万能性(ユーティリティ)」と「機動性」です。単なる腕力やサイズでは鎧の巨人や超大型巨人に及ばないものの、アニが父から叩き込まれた独自の総合格闘技術(蹴り技主体の古流武術)と融合することで、対人・対巨人戦において無類の戦闘力を誇りました。
女型の巨人が発揮した象徴的な特殊能力は、主に以下の2点に集約されます。
第一に、肉体の一部を瞬時にダイヤモンド並みの硬度に変える硬質化の技術です。うなじの急所防御はもちろんのこと、足先や拳を局所的に硬化させて放つ打撃は、エレンの進撃の巨人の頭部を一撃で吹き飛ばすほどの破壊力を生み出しました。全身を固める鎧の巨人とは異なり、ピンポイントで硬度を集中させるため、敏捷性を損なわずに攻防を両立できる柔軟性を備えています。
第二に、広範囲の無知性巨人を引き寄せる叫びの力です。始祖の巨人のように巨人を意のままに操ることは不可能なものの、甲高い絶叫によって周囲数キロメートルに存在する無垢の巨人を自らの位置へと誘導し、標的に群がらせる陽動・混乱工作を可能にしました。第57回壁外調査でエルヴィン率いる調査兵団に拘束された際、自らの体を無垢の巨人たちに食い荒らさせることで拘束具を破壊し、人間体で脱出するという常軌を逸した策を成功させたのも、この叫びの力によるものです。
さらに原作後半のマーレ編で明かされた極めて重要な事実として、女型の巨人は「他の九つの巨人の肉片や脊髄液を取り込むことで、その巨人の能力を発現させやすい」という驚異的な模倣適応力を持っていたことが判明しています。まさにマーレ軍が重宝した最高峰の多目的兵器でした。