なぜ能登から鶴見へ?曹洞宗大本山總持寺の謎と永平寺との違いを解剖
曹洞宗は、開祖である道元禅師を「高祖(こうそ)」、教団を大きく発展させた瑩山禅師を「太祖(たいそ)」とし、「一仏両祖(釈迦牟尼仏・道元・瑩山)」を仰ぐ信仰体系をとっています。これに対応する形で、福井県の大本山永平寺と横浜市の大本山總持寺という「両大本山」が存在しますが、両者には明確な役割と気風の違いがあります。
永平寺が「山深き道場で己を見つめる孤高の場」であるとすれば、總持寺は「社会の中に分け入り、人々を救う行動の場」と言えます。この厳格さと包容力という両輪のバランスこそが、全国津々浦々にまで曹洞宗が浸透した最大の理由です。