なぜ泣ける?ドリカム『やさしいキスをして』歌詞の真相と砂の器の秘密
なぜ泣ける?ドリカム『やさしいキスをして』歌詞の真相と砂の器の秘密とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
『やさしいキスをして』が名バラードと呼ばれる理由は、歌詞の力だけではありません。中村正人による緻密なコード進行とサウンドアレンジメントに、感情を揺さぶる音楽的ギミックが幾重にも仕掛けられています。
楽曲全体を支配するのは、哀愁を帯びたマイナーキー(短調)のコードワークです。AメロからBメロにかけては、あえてコードの動きを抑制し、吉田美和のささやくような繊細なウィスパーボイスを引き立てます。そしてサビに入った瞬間、情感あふれるコード展開とともに、彼女の持ち味であるダイナミックなチェストボイスへと一気に解放されます。
また、本作はピアノ楽譜の定番曲としても長年支持されています。左手のアルペジオが刻む淡々としたリズムが「刻一刻と過ぎ去る運命の時間」を連想させ、右手の旋律が切ない哀哀感を際立たせます。派手な転調に頼るのではなく、メロディの起伏と絶妙なテンションコードの配置によって聴き手を引き込む職人技こそ、ドリカムサウンドの真骨頂です。