ニラの栄養を激減させるNg調理とは?疲労回復効果を高める食べ合わせの真相
ニラに含まれる栄養素は非常に個性的で、熱に弱く揮発しやすい「アリシン」と、熱に強く油と一緒に摂ることで吸収率が跳ね上がる「β-カロテン」という、相反する性質の成分が同居しています。調理工程で何も考えずに強火で炒め続けたり、長時間煮込んだりすると、有用成分の大半が失活してしまいます。
以下のデータは、ニラの調理法・下処理の違いによる主要栄養素の挙動と吸収効率を比較した検証結果です。
このデータが証明するように、栄養を逃さない切り方の基本は「部位に応じた使い分け」です。アリシンは、ニラの細胞内に存在する無臭の「アリイン」と、細胞外にある酵素「アリイナーゼ」が接触することで瞬時に合成されます。したがって、根元の白い部分は1〜2ミリ幅の細かなみじん切りや小口切りにして意図的に細胞壁を破壊し、切った後に室温で10分ほど空気に晒すことでアリシンの発生量が跳ね上がります。
反対に、β-カロテンを主目的とする葉先は、細胞を細かく潰す必要はありません。4〜5センチ幅のざく切りにし、植物油(ごま油やオリーブオイル)を使って1分以内の強火でサッと炒め合わせることで、ビタミンの熱破壊を防ぎつつ脂溶性の吸収率を最大限に引き上げることができます。