ニシンのパイは本当にまずい?衝撃の味と酷評される3つの理由を徹底検証
現地イギリスにおいても、この料理は誰もが日常的に食べる家庭料理ではない。毎年12月23日の「トム・バウコック・イブ」に、コーンウォールの港町マウスホールにある歴史的パブ「シップ・イン」を中心に振る舞われる、きわめて象徴的な行事食という位置づけだ。現地の食レポやグルメニュースでも、スターゲジー・パイは「食べる人を選ぶカルト的な伝統料理」として扱われている。
だが、現地の若手シェフたちも手をこまねいているわけではない。近年では、ニシンをあらかじめフィレ状にして白ワインとエシャロットでソテーし、パイ生地にはサクサクのフィロ生地を採用するなど、現代的なフレンチの技法を取り入れた洗練されたスタイルが人気を集めている。伝統のビジュアルを保ちつつ、誰もが美味しく食べられる味へとアップデートを図る試みが現地で密かに広がっている。