酒前の牛乳「胃に膜」説は嘘?医学的真相と悪酔い防ぐ最強対策まとめ
結論から述べると、お酒を飲む前に牛乳を飲むと胃に膜が張るという言説は、物理的な意味においては完全な誤解です。牛乳を飲んだからといって、胃の内壁にサランラップのようなバリアが形成され、アルコールが体内に染み込まなくなるわけではありません。
胃の中には強力な酸性度を誇る胃酸が存在します。牛乳に含まれるタンパク質の約80%を占める「カゼイン」は、胃酸と接触した瞬間に凝固し、フレーク状の塊(カード)へと変化します。つまり、液体状の膜として胃壁一面に均一に張り付くような現象は生化学的に起こり得ません。
ネット上やSNSでは「二日酔い防止に牛乳は嘘だったのか」と極端に失望する声も散見されますが、効果がゼロというわけではありません。「膜を張る」という表現が誇張された比喩であっただけであり、飲酒前の牛乳における効果の真相は、胃の蠕動運動や消化プロセスを遅らせる生理作用にあります。