オリエント急行殺人事件の歴代キャスト比較!日本版と映画の配役&犯人
※ここからは物語の核心部分(ネタバレ)に触れています。
『オリエント急行殺人事件』最大の衝撃は、「乗客12人全員が共犯であり、全員で1回ずつ刃物を突き刺してラチェットを処刑した」という真相です。
被害者ラチェットの正体は、かつて名家アームストロング家の幼女デイジーを誘拐・殺害し、巨額の身代金を奪って逃亡した凶悪犯カセッティでした。この事件によってデイジーの母親はショック死し、父親も自ら命を絶ち、無実のメイドが自殺に追い込まれるという悲惨な連鎖が起きていました。
オリエント急行に乗り合わせた12人は、デイジーの祖母(ハバード夫人/日本版ではマダム羽佐間)を中心に集まったアームストロング家の遺族、元使用人、友人たちでした。法の網をすり抜けた悪人に対し、正義と復讐を果たすために緻密な完全犯罪を計画したのです。
各作品の演出において、犯人たちの心情の描き方には明確な個性があります。1974年版が洗練された法廷劇のようなカタルシスを残すのに対し、2017年版は「復讐がもたらす深い心の傷と哀しみ」を強調。そして三谷幸喜脚本の日本版では、第2夜を通じて12人の人間味あふれる葛藤や連帯感を濃密に描き出し、犯人たちの哀切な情愛を際立たせました。