迫る偽情報ハザード!日本のファクトチェック最新体制と真相
日本の情報検証シーンを語るうえで、元弁護士でありファクトチェックの啓発活動を牽引してきた楊井人文氏の存在は欠かせない。楊井氏は早くからメディアの偏向や過誤に着目し、言論の自由を守りつつも事実に基づいた議論が行われる基盤づくりに尽力してきた。
一方、元NHKの記者であり調査報道の第一線で活躍してきた立岩陽一郎氏は、単に嘘を指摘するだけでなく、権力や社会の不整合を突くファクトチェックと調査報道の融合を提唱してきた。裏付け取材を徹底するクラシックなジャーナリズムの手法をデジタル領域に持ち込み、データに基づく裏付け作業を一般公開するスタイルを定着させた功績は大きい。
二人の足跡は、日本のデジタルジャーナリズムにおけるファクトチェックの概念を「嫌がらせ」や「検閲」ではなく、健全な言論空間を担保するためのインフラとして認知させる原動力となった。