プリンス名曲「Starfish and Coffee」歌詞の意味と実在モデルの真相
この楽曲の制作背景には、ミネソタ州ガルピン・ブルバードにあったプリンスの自宅での親密な対話がありました。ある日の朝食時、プリンスとスザンナ・メルヴォワンがコーヒーを飲んでいた際、スザンナは自身の幼少期に通っていた特別支援クラス(当時のインテグレーション教育環境)での記憶を語り始めました。
スザンナのクラスには、シンシア・ローズ(Cynthia Rose)という風変わりで愛らしい少女がいました。シンシアは毎日、背中にポケットがついた緑色のベルベットのドレスを着て登校し、そのポケットには自分で切り抜いた紙片や、指が12本ある笑顔の人形がたくさん詰め込まれていたといいます。毎朝、教師が生徒たちに「今日の朝食は何を食べたの?」と尋ねると、他の子どもたちがシリアルやトーストと答える中、シンシアだけは誇らしげにこう答えていました。
「ヒトデとコーヒー、メープルシロップとジャムよ(Starfish and coffee, maple syrup and jam)」
スザンナが語るこのエピソードにプリンスは強いインスピレーションを受け、その場でメモを取りました。関係者の証言やペイズリー・パークの制作記録によると、プリンスはすぐに階下のホームスタジオへ降り、わずか数時間のうちにトラックの基礎を録音。スザンナと共に歌詞とメロディを仕上げ、その日の夕方には現在聴かれる完成形に近い楽曲を構築してしまったと伝えられています。