山下達郎はなぜサブスクを拒み続けるのか?本人発言から紐解く真相
山下達郎の作品制作におけるマスタリング作業は、妥協を許さない職人技の結晶である。『クリスマスイブ』をはじめとする数々のヒット曲は、ダイナミックレンジや周波数バランスの細部に至るまでCDやアナログ盤のフォーマットに最適化して設計されている。
アルゴリズムによってプレイリスト単位でバラバラに消費されるストリーミングの聴取体験は、アルバム全体でひとつの世界観を表現しようとする彼の美学と対極に位置する。1曲のイントロからアウトロ、曲間の静寂に至るまで意図して作られた「作品の完結性」を、そのままの形で届けたいという強い意向がそこには働いている。