身近な鳥が消える?スズメ絶滅危惧種説の噂と激減の真相に迫る
行政や民間団体のデータも、この危機を強く裏付けている。環境省が主導する「モニタリングサイト1000」の長期観測や、公益財団法人日本野鳥の会が実施している全国規模の鳥類生息状況調査では、過去数十年の間でスズメの個体数が大幅に落ち込んでいることが明瞭に示されている。
特に1990年代以降の減少率は顕著で、地域によってはピーク時の半分以下、あるいは数分の一にまで激減している箇所すら存在する。「どこにでもいる鳥」という共通認識が、研究者の間では過去のものとなりつつあるのだ。統計データが突きつける数字は、私たちが日常で見落としていた生態系の変容を厳しく告発している。