事故防止だけじゃない?「中央分離帯」の現在地――安全の砦から「発電・自動運転」の未来インフラへ

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対向車線への飛び出し事故は、一度起きれば重大な人身事故につながりやすい。長年、この危機を防いできたのは重厚なコンクリート防護柵や金属製ガードレールだった。だが最近、山間部や暫定2車線区間を中心に急速な広がりを見せているのが、高張力の鋼線を束ねたワイヤーロープ式分離帯だ。

衝突した車を強固な壁で弾き返すのではなく、しなやかなケーブルが網のように車両を受け止め、運動エネルギーを段階的に削ぎ落とす。乗員への衝撃緩和はもちろん、事故後の復旧作業が短時間で済むメリットも大きい。保全作業に携わる現場の技術者は「ガチガチに固める時代から、柔軟にいなして守る設計へ大きくシフトした」と語る。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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