仕切弁とは何か?構造・用途・流量調整Ngの理由をプロが徹底解説
仕切弁とは、配管内部を流れる流体に対して板状の弁体(ジスク)を垂直に挿入し、流路を完全に「仕切る」ことで流れを止める仕切用バルブの総称です。英語ではゲートバルブ(Gate Valve)と呼ばれ、土木・水道分野では古くからスルースバルブ(Sluice Valve)という呼称でも親しまれています。
日本産業規格(JIS)においては、JIS B 2031(鋳鉄弁)やJIS B 2051(可鍛鋳鉄弁)、JIS B 2071(鋳鋼弁)などで細かく仕様が規定されており、建築設備配管から重化学工業の高温・高圧ラインまで、JIS規格バルブの代表格として確固たる地位を築いています。
仕切弁の構造は、流体を保持する「弁箱(ボディ)」、内部機構を覆う「ふた(ボンネット)」、流路を遮断する「弁体(ジスク)」、弁体を上下させる「弁棒(ステム)」、外部漏れを防ぐ「グランドパッキン」、そして操作部である「ハンドル車」で構成されます。
仕切弁の開閉の仕組みは、ハンドルを回転させることで弁棒のねじ機構を介し、弁体が流路を横切るように直線往復運動を行います。この開閉動作には大きく分けて2つの機構が存在します。
- 外ねじ式(OS&Y / ライジングステム):ハンドルを回すと弁棒が上部にせり出してくる構造です。外部から弁体の開閉状態が一目で視認できるため、プラント配管や消火設備配管など安全確認が最優先されるラインで重宝されます。
- 内ねじ式(NRS / ノンライジングステム):弁棒が弁箱内部で回転し、弁体だけが上下する構造です。開閉時にも弁棒が外に飛び出さないため、ピット内や天井裏など設置スペース(上部クリアランス)が限られた現場に適しています。