なぜオスは1/30000なのか?三毛猫の遺伝子の謎と生態に迫る
3万分の1という天文学的な確率が生み出すオス三毛猫は、歴史的にも非常に高い価値を置かれてきた。航海時代には「難破を防ぐ守り神」として船乗りに重宝され、昭和期のアートオークションや収集家の間では、数千万円という破格の値で取引された記録も残されている。
もっとも、現代の適正なペット市場や動物愛護の観点からは、単なる投機対象として取引されることはない。XXYの染色体を持つオス三毛猫はその多くが生殖能力を持たない(無精子症である)ため、ブリーディングによって意図的に増やせるものではないからだ。自然界の偶然のみが生み出す奇跡の存在という点が、時代を超えて人々を魅了し続ける一番の理由と言えるだろう。