光浦靖子の本はなぜ心を救うのか?留学記と手芸に見る文才と魅力
光浦靖子さんのもう一つのライフワークが「手芸」です。単なる趣味の領域をはるかに凌駕したクオリティと、独特のネーミングセンスで話題を呼んだのが『男子がもらって困るブローチ集』をはじめとする一連の手芸関連書籍です。
チクチクと針を刺し続ける作業の中で紡ぎ出される光浦靖子の羊毛フェルト作品集は、見る者の笑いを誘いながらも、どこか切なさと温もりに満ちています。「重すぎる愛情」や「報われない感情」を造形物へと変貌させるプロセスは、まさにアートセラピーの極致と言えます。初心者でも真似できる実用的な型紙や作り方の解説を含みつつ、読み物としても完成度が高い点が光浦靖子の手芸本のおすすめポイントとして挙げられます。