The W歴代優勝者の現在は?「消えた?」噂の真相と全順位まとめ
大会の歴史を語る上で避けて通れないのが、初期における「大会がつまらない」「M-1グランプリやキングオブコントに比べて審査が甘い」という世間の評判です。この違和感の最大の要因は、第1回・第2回に採用されていた「一般審査員制度」にありました。
日本テレビの生放送スタジオに集められた数百人の一般女性が投票を行うシステムは、「客席のその場のノリや知名度に左右されやすい」「ネタの構成力や技術が正当に評価されていない」という批判を招きました。この課題に対し、大会側は第3回大会から抜本的な改革を断行。プロの芸人・クリエイターによる審査員体制へと完全移行しました。
歴代審査員一覧には、川島明(麒麟)、友近、田中卓志(アンガールズ)、哲夫(笑い飯)、久本雅美、塚地武雅(ドランクドラゴン)、駒場孝(ミルクボーイ)といった名だたる実力者が名を連ねました。プロの眼底を通した的確かつ論理的な講評が加わったことで、大会の緊張感と説得力は劇的に跳ね上がりました。
審査を巡る最大のターニングポイントとなったのが、第5回大会(2021年)におけるオダウエダの審査結果とネットの反応です。最終決戦で、緻密な構成で完成度の高いネタを披露したAマッソ、漫才・コントともに隙のない天才ピアニストに対し、オダウエダは「焼き鳥の串にカニを挟む」というナンセンス極まりない不条理コントをぶつけました。
結果は、オダウエダ3票、Aマッソ2票、天才ピアニスト2票という僅差でのオダウエダ戴冠。放送直後のSNS上では「理解が追いつかない」「正統派が負けるのは納得がいかない」と批判的な声が溢れ返り、大炎上状態となりました。しかし審査員を務めた松本人志氏やプロ芸人たちは、「理屈を超えた爆発的な面白さ」「バカバカしさに振り切った勇気」を真っ向から評価しました。この論争を経て、THE Wは「整ったネタを品評する場」から「笑いの衝動と個性がぶつかり合う真剣勝負」へと世間の認識を塗り替えたのです。