スヌーピーの変装ジョークールとは?大学生を気取る正体と人気の秘密
ジョー・クールを象徴する最大の特徴が「漆黒のサングラス」と「JOE COOLとプリントされたセーターやTシャツ」です。彼が頑なにサングラスを外さない理由は、単なるファッションにとどまりません。サングラスは外界との境界線を引き、「周囲の視線から自分の素顔を隠し、動揺を悟らせないための鎧」としての役割を果たしています。内面では犬小屋の上でご飯を待つ普通の飼い犬でありながら、サングラスをかける瞬間だけは誰もが憧れるキャンパスのスターへと変貌できるという、変装による自己拡張の装置なのです。
原作のコミックでは、彼が壁に寄りかかりながら放つ名言やモノローグが数多く登場します。
「Here's Joe Cool hanging out by the student union...(学生会館のそばでたむろするジョー・クールさ……)」
「He just hangs around, looking cool...(彼はただ佇み、クールに見せつけている……)」
このキメ台詞の直後に、誰にも相手にされなかったり、寄りかかっていた壁が途切れてバランスを崩したりするオチが描かれるのが『ピーナッツ』の真骨頂です。
また、親友である小鳥のウッドストックとの関係性も見逃せません。ウッドストックは時にジョー・クールの「キャンパス仲間(フラタニティのブラザー)」や「取り巻き」、あるいは「忠実な秘書」役としてサングラスをかけて登場します。スヌーピーの突拍子もないごっこ遊びに呆れることなく、阿吽の呼吸で相棒役を務めるウッドストックの存在が、ジョー・クールの世界観に温かなユーモアと相乗効果をもたらしています。