隈研吾建築の全貌|新国立から木材劣化の真相・代表作の評価を徹底検証

隈研吾建築の全貌|新国立から木材劣化の真相・代表作の評価を徹底検証の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

日本全国のみならず、フランス、イギリス、中国、アメリカなど世界各地でランドマークを生み出してきた隈研吾氏。その代表的な建築群をデータとともに整理します。

建築名(所在地)竣工年・主要構造/素材建築的特徴・見どころ一般見学・アクセスの可否国立競技場
(東京都新宿区)2019年竣工
鉄骨・木ハイブリッド構造(47都道府県のスギ材)「杜のスタジアム」をコンセプトに、多層の軒庇(のきびさし)に全国の木材を配置。周辺の明治神宮外苑の緑と調和。スタジアムツアー(有料)やイベント開催時に内部見学可能。外周の散策は常時可能。角川武蔵野ミュージアム
(埼玉県所沢市)2020年竣工
鉄骨造(外装:花崗岩・割肌仕上げ約2万枚)地殻変動で大地から隆起したかのような多面体モノリス。内部の「本棚劇場」は高さ約8メートルの圧巻の空間。チケット制で常時一般公開。武蔵野の新たな文化拠点として高い集客力を誇る。高輪ゲートウェイ駅
(東京都港区)2020年暫定開業
鉄骨造・大屋根膜構造+木材ルーバー折り紙をモチーフにした幾何学的な大屋根と、福島県産スギを用いたぬくもりある駅舎空間。開放的な吹き抜け構造。JR山手線・京浜東北線の駅として自由に利用・見学可能。V&A Dundee
(スコットランド・ダンディー)2018年竣工
RC造+プレキャストコンクリートパネルスコットランドの断崖絶壁(クリフ)をイメージした外観。海辺のウォーターフロント再開発の象徴的ミュージアム。公立美術館として一般公開中(一部企画展を除き入場無料)。那珂川町馬頭広重美術館
(栃木県那珂川町)2000年竣工
鉄骨造+八溝スギの格子ルーバー・烏山和紙歌川広重の浮世絵に見られる「雨の表現」をルーバーで具現化。隈氏の木材表現の出世作となった傑作。美術館として一般公開。大規模改修を経て素材の更新技術が注目された。

国立競技場のデザインにおいては、ザハ・ハディド氏の当初案が巨額の建設費等を理由に白紙撤回された後、隈研吾氏と大成建設・梓設計のJV案が採用されました。地上約47メートルの低層設計に抑え、明治神宮外苑の樹木よりも低くすることで「圧迫感のないスタジアム」を実現した点は、まさに「負ける建築」の具現化と言えます。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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