西部邁はなぜ多摩川で自裁したのか?死の真相と東大辞任劇を検証

西部邁はなぜ多摩川で自裁したのか?死の真相と東大辞任劇を検証の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

2018年1月21日午前6時40分頃、東京都大田区田園調布5丁目の多摩川河川敷で、通行人から「人が川に浮いている」と110番通報が入りました。駆けつけた警察官によって引き上げられた遺体の身元は、言論人として数々の論争を巻き起こしてきた西部邁氏(享年78)でした。 現場の状況は極めて特異でした。遺体は川岸の立ち木に結びつけられたロープとハーネスで繋がれており、両腕には結束バンドが巻かれていたのです。この不自然な遺留品の数々から、当初は殺人事件や何者かによる謀殺ではないかという憶測がインターネット上を駆け巡りました。しかし、警視庁捜査一課の捜査によって判明したのは、他殺ではなく、第三者が関与した計画的な入水自殺でした。 同年4月、警視庁は西部氏の自殺を手助けしたとして、TOKYO MXの番組『西部邁ゼミナール』のディレクターを務めていた男と、西部氏の知人である元番組出演者の男の計2名を自殺幇助(ほうじょ)の容疑で逮捕しました。裁判資料および捜査関係者の証言によると、西部氏は生前、長年の持病や加齢により手足の自由が効かなくなっており、自分一人の力では河川敷に降りて冷たい水に入る動作を完結できない状態でした。 自裁の決意を固めた西部氏は、自らの思想と美学に共鳴していたこの2人に手伝いを依頼。2人は多摩川河川敷まで車で同行し、西部氏の身体にハーネスを装着させ、流されないようロープを木に結びつけたうえで入水を補助したと認定されました。後に2名には有罪判決(懲役2年、執行猶予付き判決など)が下されましたが、公判を通じて浮き彫りになったのは、弟子筋に当たる関係者が師の強烈な意志に抗えず、葛藤の末に手を貸してしまったという痛切な人間模様でした。

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