昭和の名作『俺たちの旅』を彩った森川正太の軌跡と演技の秘密
画面を通じて伝わってくる人柄の良さは、カメラが回っていない現場でも変わらなかった。共演者やスタッフからの信頼はすこぶる厚い。撮影の合間には、緊張する若手俳優に声をかけて場を和ませたり、裏方スタッフの労をねぎらう姿がたびたび目撃されていた。
また、晩年は音楽活動にも情熱を注ぎ、ライブハウスでマイクを握るなど表現者としての挑戦を最後まで止めなかった。売れても奢らず、常に愚直に役と向き合い続けた姿勢。関係者が口を揃えて「誰からも愛される人だった」と振り返る理由が、ここにある。