植物油と植物油脂の違いとは?健康リスクの真相と食品表示の裏側
植物油と植物油脂の違いとは?健康リスクの真相と食品表示の裏側についての最新情報を徹底解説します。
加工食品の裏面を見て「植物油脂とは具体的に何の油なのか」と疑問を抱いた経験を持つ人は少なくありません。日本国内で流通する加工食品に使われる植物油脂の原料は、その大半がアブラヤシの果肉から採れる「パーム油」です。日本植物油協会の統計データを見ても、日本が輸入する油脂の中でパーム油は菜種油に次ぐ巨大なシェアを誇り、年間約70万トン以上が消費されています。
メーカーがスナック菓子、準チョコレート、インスタント麺、カレールー、菓子パンなどに植物油脂(パーム油)を多用する理由は、食品工学上の極めて高い利便性と経済合理性にあります。
パーム油は常温で半固体であり、融点(溶ける温度)を用途に合わせて細かく分画・調整できる特性を持っています。チョコレートの口どけをなめらかに仕上げる、クッキーをサクサクに保つ、揚げ油として使っても酸化しにくく油酔いしにくいなど、食品の品質維持に理想的な性質を備えています。さらに、大豆や菜種に比べて単位面積あたりの収穫量が圧倒的に多く、原材料コストを大幅に抑制できる点も、大量生産されるお菓子に欠かせない決定的な要因となっています。
なお、洋菓子などでよく見かけるショートニングやマーガリンも、この植物油脂を主原料とし、用途に合わせて滑らかさや保形性を高めた加工油脂の仲間です。