自宅の貴金属は本物?プロが教える金の見分け方と偽物を見抜く3つの裏技
自宅での簡易チェックを超えて、プロの鑑定現場で長年用いられている代表的な手法が試金石(しきんせき)鑑定です。試金石とは「那智黒石(なちぐろいし)」などの硬質な黒色粘板岩のことで、貴金属を石の表面に擦り付けて条痕(金属の線)をつけます。
その条痕の上に所定の濃度の硝酸(強酸)を滴下し、条痕の溶け具合や変色のスピードを観察します。純金は硝酸に侵されませんが、含まれる割金(銀や銅)や下地の卑金属は瞬時に溶け出します。この化学反応の差異を熟練の職人が目視で見極めることで、刻印のない古銭や加工品であっても純度を正確に特定できるのです。
さらに現代の大手買取専門店や専門機関では、製品を一切傷つけない「蛍光X線分析装置」を導入しています。X線を照射して発生する固有の蛍光X線を検出することで、内部に含まれる金属組成を0.01%単位で非破壊分析可能です。比重測定では見抜きにくい「タングステン(金の比重19.3に極めて近い19.25を持つ金属)芯材の偽物」も、X線や超音波探傷検査を組み合わせることで完全に暴くことができます。