東日本大震災、東京の震度は震度5強!衝撃の被害実態と首都直下の教訓
当時の首都圏で大きな衝撃を与えたのが、長周期地震動による超高層ビルの激しい揺れでした。震源から遠く離れていても、巨大地震が発生すると長周期の地震波が減衰せずに遠方まで伝わります。これが新宿副都心や丸の内、汐留などの高層建築物の固有周期と合致(共振)し、建物上層階では振幅数十センチから1メートルを超える激しい横揺れが数分間にわたり続きました。
「立っていられないほどの揺れで、オフィス家具や複合機が激しくフロアを滑走した」「エレベーターが全基自動停止し、数十階まで階段を歩いて避難するしかなかった」という高層ビル勤務者の生々しい証言が相次ぎました。什器の転倒や防火扉の作動不良、内装材の損傷など、構造体そのものは無事でも執務空間が破壊されるリスクが現実のものとなったのです。
一方、地上では鉄道網が全面的にストップし、東京駅や新宿駅、渋谷駅周辺で推計352万人の帰宅困難者が発生しました。歩道は徒歩帰宅を急ぐ人々で埋め尽くされ、車道は大渋滞により緊急車両の通行すら困難な状況に陥りました。携帯電話の通話規制により家族と連絡が取れない中、公衆電話には長蛇の列ができ、情報弱者となった滞留者が駅前広場に溢れかえりました。