命の最速ライン、八王子の攻防:救急 救命 東京 研修 所が挑む2026年・救急医療決壊の阻止
救急救命士法の一部改正や運用見直しに伴い、現場で行える特定行為の範囲は年々拡大してきた。アナフィラキシーに対するエピネフリン投与、血糖測定と低血糖発作へのブドウ糖溶液投与、そして重度心不全や心停止に対する薬剤の選択的投与。
高度な医療行為が現場で可能になったことは、救命率の向上に直結する。しかし同時に、それは救急隊員個人に対する法的な責任と判断の重みを著しく増大させた。医師の遠隔指示(オンライン指示)を受けつつも、直感と確固たる知見に基づいて現場の状況を正確にプレゼンテーションしなければならない。「一言の報告漏れが命を取りこぼす」。その緊張感が、受講生たちの背筋を伸ばす。