エコラリアとは?オウム返しの原因と自閉症の関係・正しい対応法
Q1:エコラリアが出ている場合、必ず自閉スペクトラム症(ASD)なのでしょうか?
A1:必ずしも自閉スペクトラム症とは限りません。定型発達児でも2歳前後の言語獲得初期には自然なオウム返しが頻繁に見られます。また、軽度の難聴によって音声を確かめるために繰り返している場合や、言語発達遅滞、トゥレット症候群など他の要因も存在します。3歳以降の出現頻度や非言語コミュニケーション(視線、表情、共有注視)の様子を総合的に専門医が診断します。
Q2:子どもがエコラリアを始めたら、大人は無視したほうが良いですか?
A2:無視をするのは逆効果です。子どもはコミュニケーションを取ろうとしているか、あるいは不安を訴えている最中であるため、無視されるとさらに不安を募らせて発話の頻度をエスカレートさせることがあります。「そう言いたかったんだね」と受け止めた上で、本人が言いたかった適切な言葉(「貸して」「手伝って」など)を優しく言い直して聞かせてあげてください。
Q3:大人になってから突然エコラリアが始まった場合、何が疑われますか?
A3:大人のエコラリアは、激しい過労や精神的ストレスによる一時的な退行現象のほか、脳梗塞や頭部外傷などの脳血管障害、前頭側頭型認知症、失語症などの器質的疾患が背景にある可能性があります。急激な発症や他の認知機能の低下が見られる場合は、速やかに神経内科や脳神経外科、精神科などの専門医療機関を受診してください。