「テレビ離れ」の嘘?ドラマ視聴率崩壊の裏で起きている地殻変動
この激動の時代にあって、依然として圧巻の存在感を誇るのがTBSテレビの看板枠「日曜劇場」だ。なぜこの枠だけが、壊滅的と言われるテレビ離れの嵐の中で異彩を放ち続けることができるのか。
その背景には、スケール感とスター性の圧倒的な融合がある。かつて『半沢直樹』で主演の堺雅人が叩きき出した異次元の視聴率は、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。そして近年の超大作『VIVANT』に見られるように、海外ロケを交えた映画級の巨額制作費を投入し、重厚な群像劇として仕立て上げる手法は、まさに日曜劇場の真骨頂と言える。
一方で、長年にわたり平成・令和のドラマ界を牽引し続ける木村拓哉をはじめとする一世を風靡したトップスターたちの起用法も進化を遂げている。単なる「顔役」としての主演に依存するのではなく、緻密な脚本と圧倒的な映像美、そして配信での世界展開までを最初から見据えたグランドデザインを描く。圧倒的な資金力とブランド力を誇るTBSテレビの戦略は、他の追随を許さない絶対的な強みだ。